食事などの前に手や顔を清潔にすると言う衛生上の合理性もさることながら、まず皆さんが“おしぼり”を使って感じるのは「ほっとする」ことではないでしょうか。暑い日の冷た〜いおしぼり、寒い日の温か〜いおしぼりで「あ〜」とか「う〜」とか声が出てしまうのも、大脳生理学的には体性感覚のシグナルが脊髄やら延髄やら視床やらを駆けめぐっているそうですから、しごく当然のことなのです。
おしぼりは、とかくストレスを感じがちな現代社会に、ささやかながら一時のリラックスをご提供します。一言で例えれば、まさに癒し系。人気の癒し系アイドル、ヒーリング・ミュージックに勝るとも劣らないサービスなのです。
図-1「うめき声が止められない35歳会社員」
ちなみに、ダウンタウンの松本人志さんは、布おしぼりのキャッチコピーを考えるという某テレビ局の企画の中で布おしぼりのことを「1枚のシャワー」と名付けています。わずか1枚でシャワーのようにサッパリできることをうまく表現されていますよね。