おしぼり雑学

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おしぼりの歴史

おしぼりの歴史

 日本におけるおしぼりの歴史については諸説がありますが、現在のような、客人へのおもてなしとして利用されたという記録が残っているのは江戸時代の頃です。当時は木綿の手ぬぐいが普及してきており、旅籠などの宿屋の玄関では、旅人のために水を張った桶と手拭いが用意されたといいます。そこで、旅人は、手拭いを桶の水に浸してしぼって、旅で汚れた手や足をぬぐい、旅の疲れを癒すために欠かせない存在となっていきました。
旅籠で足を洗う様子

旅籠で足を洗う様子

貸おしぼり業の歴史

 “おしぼり”の歴史を背景に、貸おしぼりがビジネスとし発生したのが、昭和30年頃であり、その後、貸おしぼりが大きく普及するようになったのは、昭和40年頃です。戦後の復興と共に、飲食店も少しずつ増え始め、戦時中の混乱の中で途絶えていたおしぼりの習慣が増え始めていきました。最初の頃は、飲食店が自家製のおしぼりを作って提供していましたが、徐々に客数が増え、自店での手作業では追いつかなくなり、現在の“おしぼりを貸す”というビジネスが誕生しました。当時は、主にクリーニング業者や、製氷業者が副業的に手掛けたのが始まりようです。
当時は、まだ、需要も少なく、不安定な業界で、家庭用洗濯機で洗い、1本、1本、手で巻いて飲食店などに卸していました。
その後、高度経済成長期を迎え、外食産業が発展し、貸おしぼり業のニーズも徐々に高まっていきます。それに伴い、洗濯機、包装機、計数機などのおしぼり機器なども開発され、貸おしぼり業者は量産体制を備えるようになり、貸おしぼり業が立派なビジネスとして確立されました。
こうして、日本全国各地に貸おしぼり業を営む事業者が増えてくることによって、同業組合や、組合が誕生していくことになります。
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