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ご挨拶

第17代理事長 小此木 正信

“Think Globally, Act Locally”

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により、我が国においても新年度早々の4月7日に「緊急事態宣言」が発出され、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、休業あるいは時短営業を要請する業態や施設が増え、私たちの直接的な顧客先にも大きな影響が生じ、業界全体が非常に困難な状況下におかれました。そして、5月25日に最後の5都道府県の「緊急事態宣言」が解除されたとは言え、目に見えぬウイルスの脅威は、今までに人類が行ってきた負の部分に対する警鐘を蔑んできたがための「ブレイム(BLAME)」“神の罰”であり、大きな代償のようにも感じます。今解決しなければならないことは、新型コロナウイルスの対策や解決策だけでなく、もっと根本的な地球環境、貧困、差別、戦争、殺戮の解決だと思います。
私たちの業界も今後の業界の未来を創造する上で、時代の潮流をしっかりと読み解き、私たちはどのような方向に進むべきなのかを熟考していく必要があります。2015年9月の国連サミットで採択され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載されました2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標が国連によって掲げられました。地球を守ろう、経済成長のみを重視するのではなく、他の企業や他の地域と共創しながら社会課題の解決を目指そうという概念を少しずつ根付かせていくことによって、次世代の“生業”、“暮らし”を持続可能な形で改善することが求められています。私たちの生業の貸おしぼり業は、環境問題への社会的認識が高まる中で、廃棄型社会から、 リユース 、リサイクルなどの環境循環型社会のニーズに応える“おしぼり”を扱っております。アメリカの細菌学者のルネデュボスが提案しました“Think Globally, Act Locally”「地球規模で考え、足元から行動せよ」という言葉があります。私たちの業界の未来を創造する上で、地球規模で物事を考え、組合員企業の身近な地域に落とし込み、未来を創造することが必要ではないでしょうか。業界、そして組合員企業の発展はもとより、もっと広い視点で広い視野を持ち、“Corporate Social Responsibility” 「企業の社会的責任」を果たしてくことが重要です。今直面するこの文明の転換期ともいわれています混沌とした時代に、持続可能な業界の未来を創造することが、事業存続、事業承継するその先の世代への責任であると考えます。
そして、今年度は、本来であれば東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴って、日本の“おもてなし”精神を象徴する国民にとって最も身近な物、布製のおしぼりを全世界に向けて訴求を試みようと準備を進めておりましたが、まず優先すべきことは、今までに経験の無いコロナパニック、この新型コロナウイルスの終息後の“after コロナ”による日常への復旧対応、そして、完全に新型コロナウイルスが消滅することは考えられない中で、“with コロナ”、コロナと共に日常の変化への対応を私たち全組合員が一致協力して、できる限りのことを行い、この未曾有の難局を乗り越えていくことだと思います。そのためには、組合員の皆さまの更なるご理解とご協力も不可欠となります。一人ひとりができることを可能な限り行い、またその力が集まったことで可能になることがあります。9年前の東日本大震災では、略奪がなく、配給に整然と並び、互いに励まし合う被災者の姿は世界から称賛されました。秩序と忍耐、他者を思いやる心は一人ひとりの人間性の現われでもあります。今こそ、協同組合の基本理念であります「相互扶助の精神」に基づき、共にこの難局を乗り越えて参りましょう。
最後になりますが、組合員の皆さま、従業員の皆さま、また皆さまのご家族、そして、すべての人々の健康を心より祈念しております。

2020年6月吉日
第17代理事長 小此木 正信