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歴史

おしぼりの歴史は、『古事記』や『源氏物語』が書かれた時代まで遡ると考えられています。前身となっているのは、お公家さんが客人を家に招く際に提供した、“濡れた布”。そして、江戸時代になると木綿の手ぬぐいが普及し、旅籠(はたご)と呼ばれた宿屋の玄関に、旅人のために水を張った桶と手ぬぐいが用意されるようになります。客は手ぬぐいを桶の水に浸してしぼり、汚れた手や足をぬぐいました。この“しぼる”という行為が、おしぼりの語源になっていると言われています。こうしておしぼりは、客人や旅人の汚れた体をきれいに拭うため、そして疲れを癒すために欠かせない存在となっていきました。

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